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故・石川榮世先生を偲んで
IAPに多大な貢献をされた石川先生が享年97歳で2018年6月22日に亡くなられた。IAP日本支部の設立から関与され、理事、会長などの要職を、またIAP本部のVice Presidentも務められた。IAPに留まらず、日本病理学会の重鎮でもあり、英文学会誌のActa Pathologica JaponicaのEditorを永年務められ、どれだけ多くの病理の先生方がお世話になったことであろうか。2018年12月22日に東京慈恵会医科大学の講堂で、病理学講座教授の池上雅博先生を中心として偲ぶ会が開催された。その時に配布された先生のご略歴を、先生のご功績をここに記録し、ながく会員の皆様方の記憶にとどめたいと考えました。
石川榮世先生ご経歴
1921(大正10)年6月 アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで生をうける
1934(昭和9)年11月 ご両親が事故でご逝去
1936(昭和11)年夏 日本へ帰国
1946(昭和21)年4月 東京慈恵会医科大学卒業
1947(昭和22)年10月 東京慈恵会医科大学 病理学教室助手入局
1951(昭和26)年6月 東邦大学医学部兼任講師
1951(昭和26)年10月 東京慈恵会医科大学講師
1955(昭和30)年10月 東京慈恵会医科大学 助教授
1959(昭和34)年5月 日本病院病理医協会常任委員
1960(昭和35)年4月 東京慈恵会医科大学 第2病理学教室教授
1961(昭和36)年1月 国際病理アカデミー（I.A.P.）日本支部理事
1964(昭和39)年5月 第53回日本病理学会春期総会宿題報告を代行
1966(昭和41)年3月 W.H.O.軟部組織腫瘍専門委員
1966(昭和41)年11月 第12回日本病理学会秋期特別総会世話人
1967(昭和42)年4月 日本病理学会理事
1968(昭和43)年4月 日本病理学会編集幹事（Acta Patholo.Jpn.editor）
1974(昭和49)年11月 日本病理学会秋期特別総会世話人
1974(昭和49)年12月 日本毒性学会理事
1975(昭和50)年4月 東京慈恵会医科大学学生部長
1977(昭和52)年5月 第66回日本病理学会春期総会宿題報告
1978(昭和53)年5月 日本網内系学会理事
1979(昭和54)年4月 東京慈恵会医科大学 第1病理学教室教授
東京慈恵会医科大学Jikeikai Medical Journal編集委員長
1979(昭和55)年4月 東京慈恵会医科大学海外派遣・留学委員長
1980(昭和55)年9月 国際病理アカデミー（I.A.P.）Vice President（アジア地区代表）
1982(昭和57)年5月 第22回日本網内系学会総会会長
1983(昭和58)年9月 東京慈恵会医科大学教学委員長
1984(昭和59)年4月 第73回日本病理学会春期総会会長
山形大学医学部講師
1985(昭和60)年2月 日本学術会議病理学研究連絡委員会委員
1985(昭和60)年4月 東京慈恵会医科大学共用研究施設委員会委員長
1986(昭和61)年1月 国際病理アカデミー（I.A.P.）日本支部会長
1987(昭和62)年4月 東京慈恵会医科大学名誉教授
聖マリアンナ医科大学客員教授
日本病理学会名誉会員
日本網内系学会名誉会員
1987(昭和62)年6月 日本医師会参与
1990(平成 2)年1月 国際毒性病理学会連合（I.F.S.T.P.）理事
1994(平成 7)年10月 日本癌学会功労会員
1994(平成 7)年11月 国際病理アカデミー（I.A.P.）日本支部名誉会員
1995(平成8)年1月 日本毒性学会名誉会員
2018(平成30)年6月22日 逝去 享年97歳
受賞・受章
1981(昭和56)年11月 第18回日本翻訳文化賞受賞
『広島・長崎の原爆災害』広島市・長崎市原爆災害誌編集委員会著 英語版
1996(平成20)年11月 勲四等旭日小綬章受章
2018(平成30)年7月 従五位受章